1月11日スタートの日本テレビ系ドラマ「リピート」の原作のネタバレについて書いていきます。リピートの原作小説では、どのような結末を迎えるのか。ドラマではどのように表現されていくのか、結末は同じなのか、などに着目していただけるとより一層ドラマも小説も楽しんでいただけるかと思います。
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目次
リピートの原作は?
日本テレビ系連続ドラマとして2018年1月11日にスタートするのが「リピート~運命を変える10カ月~」です。
このドラマには原作があります。。
その原作とは、映画化されて大ヒットした「イニシエーション・ラブ」など大どんでん返しの展開を得意とする乾くるみさんの作品「リピート」です。
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「イニシエーション・ラブ」では、ラストの2行でまったく別の話になるという大どんでん返しを起こし、読み手を驚愕させました。
「イニシエーション・ラブ」の面白さは、恋愛の話としてというよりも「叙述トリック」やsideAやsideBなどの仕組みや構成の絶妙さ。そしてさりげなくヒントが小出しにされていることで、最後に「あー!」と誰もが思ったはずです。
読み返しながら伏線回収をすることがこんなにも楽しいんだ!ということを教えてくれた作品となります。
では、何度も読み返したいと思わせる作品を手がける乾くるみさんの作品「リピート」とはどういった内容の小説なのでしょうか。
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リピート原作のざっくりとしたあらすじ
もし、現在の記憶を持ったまま10カ月前の自分に戻れるとしたら――。
こんな夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしているのは、年齢も職業もバラバラの十人の男女。
彼らは一人、また一人と、次々と不審な死を遂げていく。
誰が殺したのか?
誰かに秘密を知られているのか?
他にもリピーターがいるのではないか?
そもそも僕たちを狙う理由は?
家族にも警察にも相談できないまま、独自の捜査を行う彼らが辿りついた衝撃の真相とは――。
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リピート原作のネタバレあらすじ
テーマは「タイムトラベル」となっている「リピート」。
ここを読んで下さっている方は、リピートの結末が気になって見てくださっているのだと思います。
どのような結末になるのか順をおって記載していきます。
ネタバレ注意
リピート
1991年9月1日。
大学4年生の毛利圭介(僕)のところに
「今から約1時間後の午後5時45分に地震が起きます」という電話がかかってきた。
男は、この電話のことは他の誰にも言わないよう念を押し、またその時刻がすぎたら電話をかけるといい通話を切った。
僕は、いたずらに違いないと鼻で笑っていたが、その時刻が来ると本当に地震が起こった。
なんで予言ができたのか?
考えても答えが出ない中、再び電話のベルがなる。
聞こえてきたのは先ほどの男の声だった。
男は風間と名乗り、地震の予言については
「私がが未来から来た人間であり、過去に体験したことがあるから知っている」のだと言った。
風間は過去の自分に戻ることを「リピート」と呼んでいた。
リピートは、現在の記憶を持ったまま過去のある時点における自分に戻り、自分の人生をやり直すことができるという夢のような話である。
そして、その時間旅行(リピート)のゲストとして僕が招待されたのだ。
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急な非現実的な誘い。「過去に戻って人生をやり直す」なんてあるはずがないと思っていたはずなのに、僕は気がつくとそれを夢想してしまっていた。
あの時に戻れたら…ひどい言い合いをして別れた由子との運命を変えれるかも…
色んな思いが頭の中を駆け巡る。
リピートには他にもゲストがおり、一同集まって詳しい説明会が催されるということだったので僕は参加を決めた。
他にもゲストとして招待されたのは
- 篠崎鮎美(小柄で清楚な女性)
- 池田信高(スポーツマン風の男)
- 高橋和彦(トラックの運転手)
- 天童太郎(背の高いシナリオライター)
- 横沢洋(中年の会社員)
- 大森雅志(ガリガリにやせた食品化学関係の研究者)
- 坪井要(金髪の受験に失敗した浪人生)
- 郷原俊樹(60歳男性)
リピートに誘ってきた風間を含め、定員は10名だ。
全員がそろったところでリピートについて詳しい説明がされる。
リピート=今年の10月のある日に時空の裂け目から1月13日(日)夜11時13分7秒へと10ヶ月ほど時間を遡ることができる。
R0(アールゼロ)= 最初の人生・オリジナルの人生。リピート0回目の頭文字。
R1=1度目のやり直しの世界
R2=2度目のやり直しの世界
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R9=風間から地震の予言をされた世界。毛利たちにとってはR0の世界であるが、風間がリピートしている世界を基準としてカウントされるため、毛利らのR0=R9ということになる。
R10=これからこの10名で遡って新しくやり直す世界
R1やR2の世界が交わることはなく、それぞれの世界で、それぞれの人生がある。
過去に持っていくことができるのは、現在の記憶のみ。
メモは持ってさかのぼることができない。しかし、記憶さえしっかりとしていれば競馬で勝つこともできるし、受験で出題されている問題も分かっているのだから合格することだって可能である。
そんな夢のような話を半信半疑に思いながらも、集められたメンバー全員が実際に体験することとなる。
リピートに関して風間からは、過去にもどってもなるべく目立たず、今までどおりの人生を歩むことが人生の歯車を変えずにすむ最善の方法であるということとリピートに関しては誰にも言ってはいけない秘密だということを強く言われた。
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風間に声をかけられた9人全員が集まった10月13日。
風間の操縦するヘリコプターに乗り込み、上空に行くと午後11時13分に《黒いオーロラ》のような異空間の黒い帯が現れた。
風間のカウントダウンが終わると機体がふわっと揺れ、視界は黒い帯に覆いつくされる。
そして、堕ちる感覚とともに足から地面に落ちた。身体を支えきれないなんともいえない状態だった。
そして、隣からは僕を振ったはずの由子の声が聞こえる。真冬の寒さを感じ、今が1月だと悟った。
僕達はリピートをすることに成功したのだ。
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R9(過去)とR10(現在)のズレ
リピートをした直後に僕は覚えていることをなるべくノートに書き残した。
他のリピーターの連絡先なども忘れないように書き記す。
そして、リピートをする前に風間からようやく教えてもらえた連絡先に連絡をすると、リピートしたみんな=リピーターで集まることとなった。
みんなで集まると、風間の口から衝撃の言葉が告げられる。
「高橋さんが、残念なことに・・・無くなられました」
高橋が亡くなったのは13日の午後11時13分。つまりリピート直後である。
仕事でトラック運転中の交通事故だった。リピート直後のあの失墜感を思い返すと、ぞっとした。自分もあの瞬間に車を運転していたら事故をおこしていたかもしれない…。ぞっとした。
高橋の訃報の後には、風間から再度「リピートは絶対に秘密にするように」と念押しをされた。
「未来の記憶」は競馬だけでなく株価や新商品や政治にまで影響を与えてしまうほどに「価値」のあるもの。もしそういう情報をもっていることが誰かに知られたら、政府や経済界の大物や暴力団などあらゆる勢力が暗躍をし始め、敵の手にその情報が渡るくらいなら殺してしまえと思い、命を狙う人がでてくるかもしれない。自分の身を守るためにも秘密は漏らしてはいけないのだ。
高橋の死はリピーターに衝撃を与えたが、次第にR10の人生を楽しみ始めていた。競馬でお金を稼いでみたり、R9で僕のことを振った恋人の由子を自分から振り、リピート仲間の篠崎鮎美と付き合い始め、新しい人生を満喫した気持ちだった。
でも、R9の人生と少しでも違う行動をとることでR9では起こらなかったことが起こるのである。麻雀でR9とは違う手を打ったら、R9とは違う結果となってしまった。自分がR9と違う行動をとることがR10での歯車を少しずつ狂わせていくのだ。
自分の知っているR9の世界とは微妙に違ったR10の世界になってしまうとリピーターの特権である「未来の記憶」が有効ではなくなってしまう。
風間の言った「なるべく今までと同じような生活をすること」が重要なのだと再認識された。
そんな時、R9では起こらなかった事件が起こる。
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リピート前にに新聞をチェックしてきたが、明らかにR9では起こらなかった放火事件が起きている。
亡くなったのは同じリピーターの横沢洋さんだった。
R9では放火をしなかったのにR10で放火が起こったということはリピーターの中の誰かがとった行動が間接的にそういった結果につながったのではないかと僕は考えた。
横沢さんが亡くなってからすぐに坪井くんの訃報が耳に入った。
坪井くんは自殺だということだが、本当に自殺なのだろうか?
メンバーが次々と
不審な死をとげていく。
誰かに秘密を知られているのか?
他にもリピーターがいるのではないか?
そもそも僕たちを狙う理由は?
いくら考えても答えの出ない中で、僕のとった軽率な行動が最悪の事態を招くことになる。
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再リピートの権利
風間に呼び出され、集まったメンバーは6人。
天童、池田、郷原、大森、風間と僕だ。
高橋、横沢、坪井の3人はすでに死んでいて、鮎美は僕から話をあとで聞くと言っていた。
この時の集まりでは、
「リピーターの存在に気がついた誰かがリピーターの命を狙っているのではないか」という憶測や「リピートの秘密が漏れそうになり、それを阻止するために風間が命を狙ったのではないか」という考え、「リピーターで亡くなった3人はR9のときと違う行動を起こしたがために、運命が変わってしまって亡くなることになった。」など色んな説が出たものの、結論はでないままだった。
ただ、天童が「もし命を狙われているんだとしたら、逃げ道がないから、R11の世界へ連れて行ってくれ。そうしたら命を狙われることはない」と風間に伝えたことで、10月30日まで生きていたらR11の世界へ行くことができる権利を得ることができた。
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犯した過ち
僕はなるべくR9の時と変わらない行動をするように過ごしていた。
ただ違うのは今は同じリピーターの鮎美と付き合っているということ。
鮎美から両親に挨拶に来てほしいと言われて、鮎美の家を訪れてから家に帰ると…「おかえりなさい」という声が聞こえ、別れたはずの由子の姿があった。
由子は「ケースケくんとやり直したい」と行ってきたが、僕は「それは無理だ」と伝えると、由子は怒りをあらわにし、声を荒げて言葉を続けた。
「あたしの知ってること全部あの女に言うから」という由子の言葉に僕は、鮎美には彼女がいたことは伝えていたから問題ないと安心しきっていると、予想外の言葉が続いた。
「だったら何でアタシを連れて行ってくれなかったの?
彼女とかあの天童とかって人なんかと一緒に
未来に!」
という言葉を聞いて、僕は呆然とした。
そしてすぐに気がついた。あのノートを読まれたことに。リピートをしてすぐにR9の記憶やリピーターの連絡先を書き留めていたノートを読まれてしまったことを知る。
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秘密は僕のところから漏れていたのか…?
この馬鹿女のせいで、オレたちは危険にさらされていたのか?
と考えると激しい憤りを感じ、全身が熱くなってくる。
次の瞬間、僕は由子に飛び掛り、由子の首を掴んでいた。
くそっ!黙れ!と、もがき苦しむ由子の首をおさえる手に体重をかけていく。
ハッと我に返ると動かなくなっている由子が目の前にいた。
由子は息をしていなかった。
僕は自分の手で由子の命を奪ってしまったのだ。
R10の世界で逮捕されてしまうとR11の世界に行けなくなってしまい、犯罪者として一生を過ごさないといけない。でもどうにかこのことがバレずにR11の世界に行くことが出来れば、新しい人生をやり直すことができる。そんな風に考えているときに電話が鳴った。
恐る恐る電話にでると相手は信頼を置いているリピーター仲間の天童だった。
天童は由子から電話があったことを気にして、僕に電話をかけてきてくれた。おそらくノートの電話番号を見てかけたのだろう。
僕は、起こった出来事について天童に話すと、天童は僕の家まで駆けつけてくれた。
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家にやってきた天童は由子が生きていないことを確認して、由子の持っていたバッグをあさると中からは包丁が見つかった。
由子は僕を殺そうとしていたのか…?
そう考え、ゾッとしていると、天童が遺体を運び出してくれる提案をしてくれた。
そして、R11に行けば犯罪者ではなくなること、必ずR11に行こうということを伝えられた。
天童が上手く由子を隠してくれて、しばらくして僕は鮎美とのデートを繰り返したり、いつもの日常を送るようになっていた。
すると通り魔事件のニュースが目に留まった。
R9では起きない事件がまた起こったのだ。
被害者はリピーター仲間の郷原俊樹。
いったい誰が命を狙っているというのか…?
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リピートのネタバレ!原作の結末は!?
この連続不審死の犯人(原因)は
風間と池田がR9で殺させるはずの人間を助け、10回目のメンバーに誘ったことにあった。
R10の世界では次々と人が死んでいくこととなったのは、R9で本来は死ぬはずの人々を、風間と池田が助け、R10の世界に連れてきたたからだ。
つまり、R9の世界では生きていたのに、R10の世界にリピートしたことで、過去に遡り、亡くなる運命から逃れられなくなってしまったのだ。
もし、あの時リピートをしていなければ…R9の世界であのまま暮らしていたら、生き続けることが出来ていた。
あの予言の電話が運命の分かれ道となっていた。
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【池田と風間は、暇つぶしとしてR9の世界で助けた人をR10の世界へリピーターとして誘い、R10の世界で死にいく様子を生き残りゲームだと楽しんでいる】
天童は風間と池田の画策に気がづき、R10の世界で自分が亡くなることを回避することに成功した。
毛利(僕)は由子の命を奪うことで死ぬ運命を自然と回避し、この生き残りゲームの勝者となった。
そしてR11の世界に行き、新たな人生を歩む権利を得ることが出来たのだ。
しかし、そこで毛利(僕)は過酷な選択を迫られる。
鮎美の自宅にヘリが墜落し、家族全員がなくなるという運命を聞かされ、鮎美を助けるか助けないかということだった。
鮎美は毛利(僕)の子供を妊娠しており、R11の世界に行くことをやめないか?といってきていた。R11の世界に行けばおなかの中の赤ちゃんは消えてなくなってしまうからだ。
だけど、毛利(僕)は、R10の世界では犯罪者。
鮎美とお腹の赤ちゃんとこの世界に残っても幸せになれないなら、鮎美をR10に残してR11に行き人生をやり直したいと利己的に考えるようになっていた。
そして、鮎美を助けない選択をしてしまう。
運命どおり鮎美の一家は墜落事故で亡くなってしまった。
これで、リピーターは残り5人。
さらに、風間はリピーターの大森に殺人犯だと疑われた結果撃たれて亡くなってしまい、大森も飛び降りて命を自ら絶ってしまった。
残ったメンバーは池田、天童、毛利の3人だけである。
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ここで、天童は自分達を「暇つぶし」としてもてあそんだ池田を懲らしめる為に、R10の世界に置き去りにするという作戦を毛利に話す。
毛利は天童を信じ、この作戦に乗った。
迎えた10月13日。
リピートをするために、ヘリの免許をとった天童がヘリで池田を乗せ、リピートをするために上空へ飛び立った。
天童は池田に「毛利を置き去りにしてR11の世界へ行こう」と持ちかけていたのだ。
池田はこの話に乗って、ヘリに同乗した。
天童が池田を乗せたのは、リピートが出来る空に浮かぶ黒いオーロラの大まかな位置を確かめるため。
ヘリ毛利は、天童に指定された地で天童を待つ。
一方、ヘリの中で天童は「置き去りにされた毛利を笑いにいこう」と毛利の元へとヘリを飛ばした。
毛利のもとへと降り立ったヘリから池田が降りてきた。
そこで、毛利はヘリの方に駆け寄ろうとすると
パーーーーンと銃声が2発聞こえ、池田が撃たれていた。
ヘリの中の天童も血を吐いていたことから、天童も撃たれたことが分かった。
池田は「自分もリピーターだから、ヘリの操縦はできる。置いていかないでくれ」と懇願をし、毛利の足にも銃弾が当たった。
しかし、無常にもヘリは池田を置いて上空へと飛び立つ。
天童は必死の形相で操縦かんを握るが、少し休ませてくれと毛利に操縦を託してきたことから、意識がもうろうとしているのを感じ、毛利はどうにかリピートををしたいと黒いオーロラを探した。
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そして、目の前に「黒いオーロラ」が広がるのを見つけた。
毛利は天童と喜びを分かち合おうと声をかけるが、天童は息をしていなかった。。。
それでも毛利は黒いオーロラに飛び込んだ。
視界全体が暗転をして、ブラックアウト。
そして失墜感。足元に衝撃を感じた。倒れそうになるのを踏ん張り、今回は転ばずにすんだ。
ついにR11の世界へリピートをすることに成功したのだ。
「これで、新たな人生をやり直すことができる」
喜びに満ち溢れていたその時…
目の前がまぶしくなり、車が急ブレーキをする音が聞こえ、体が宙を舞っていた。
なんと、転ぶのを回避する為に、足を踏ん張ったことで車道に足をふみだしていたのだ。
毛利はR11の世界に戻った瞬間に事故で命を落とすこととなった…
つまり、リピートの結末は…
リピーターの全滅ということでした。
この「リピート」は、結局は誰も運命に逆らうことが出来ないということを伝えているのだと痛感する作品となっています。
リピートが無いから、貴重で大事な「人生」で「今」。
今を精一杯生きて楽しんでいかないといけないと思わせるストーリーでした。
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